小周天5(気を下げて1周させるまで)


 本には、印堂まで気を持ってきたら、この後は気を体の前面の正中心線に沿って下げ丹田まで持っていき、そこで再度温養をすると書いてあります。そこで、私も印堂まで持ってきた気を鼻を通して降ろします。この際、私はそのまま真っ直ぐに鼻の奥を通して気を降ろしました。ここは特に支障も無かったので、次は口へと移ります。
 
 口まで気を降ろしたとき、舌を上顎につけていたのですが、気が降りてくると、その舌のついている上顎の部分が少しピリピリあるいはチクチクしました。そして、気を舌の先の方へと移行させると、下顎の付け根の真ん中、舌の奥の下より唾液が自然に湧き出てきます。本では、この際に湧き出る唾液はとても甘いと書いてありますが、私の場合はそんな味はあまり感じず、どちらかというと無味無臭、でもどこかのミネラル水みたいな清々しい味でした。
 
 この唾液と降ろしてきた気を混ぜ合わせて、喉へと飲み込みます。この際、喉を通すときは唾液の物質的感覚もあるので気を動かすのは結構スムースに動きました。次に鎖骨の窪みの間から、また意識を注意して気を降ろしていきます。そして壇中(胸の間のくぼみ)まで気を持ってきて、温養します。この際は、壇中のあたりが少しかゆくなったりしましたが、無視して温養し続けます。
 
 やがて、球状に少しくるくる回る様な気の感じを得て、その次に、壇中から一気に丹田まで気を降ろします。この際、実は私は胃が弱かったこともあって、胃の上を通すときは多少胃の方に抵抗感を感じます。しかし、これも特に考え込んだりはせずに、そのまま丹田へ気を持っていき、再度、丹田で気を暖め直しました。
 

 
 さて、ここまでこの様ないろいろな体験を経て、ようやく正中心のルートに気を一周させる事が達成出来た訳です。しかし、実はこれは小周天のまだまだ最初の辺りの段階である「気を回す」事が出来ただけだったのです。この先も私は、長いこと仙道の修行を行っていく事になるのですが、その体験はまた別の機会にでもお話ししましょう。
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