神秘行とは?

 
 「神秘行」。この言葉を聞いた事のある方は、どのくらいいるのでしょう。普通に日々を暮らす人たちにとって、この言葉を耳にする事はほとんど無いと思います。
 忙しく過ぎていく日常、様々な人との出会いと別れ、目まぐるしく変わっていく時代。日々の生活の意味を深く考えることも出来ないまま、しかしそんな中でも、ふと僅かな思いを・・・、そう、古来より多くの人々が、ある似た形の「思い」を抱く事を経験してきました。
 
 その思い。
 
 この世界は悲しみや苦しみが溢れている。こんな世界なんて何故あるのだろう?。この世界に私は何故生まれて、様々な喜びや悲しみを経験していくのだろう?。自分が生まれた事って、何か意味のある事なんだろうか?。そして、私はこの人生で、本当は何をしたいのだろう?。
 
 こういった、今この世界に存在する「自分自身」への根本的な疑問。しかし、こういった疑問を抱いても、ほとんどの人達は、どうせ自分にはわからないこと、自分にそんな事を理解できる能力などあるわけがない、と考えることをやめてしまって、また忙しい日常へと埋没してしまってきたのです。
 「神秘行」。この神秘行というものは字義的には「神」の「秘」密を知るための、修「行」法とされています。このHPの作者である私はそれを長年続けてきました。
 
 ここで、この文を読んでいる読者の方は、こう疑問に思うかもしれません。神秘行というのが神の秘密を知るための修行法だという事はわかった。しかし、それはどんなものなのか?。そもそも「神」とは何なのだろうか?、本当にいるのだろうか?。そして、何故、そんな事をするのだろうか?。
 
 その答えを得るためには、まず「神」という存在について考えるところから始めないとならないでしょう。
 
 「神」
 
 この存在への疑問には古来より様々な意見が出されてきました。神話に出てくるものが神である、よって神とは架空上の存在である、といった考えから、不可視の人間を超えたものこそが神である、よって目には見えないし、人間にはわからないかもしれないが、確かにそれはいるのだという考え。そして、この世界を作ったものこそが神であり、だからこの世界がある限りそういった存在はいるのだという考えまで。
 
 この様に神という存在にたいする疑問にはいろんな考え方があり、現在でもその確実な答えは出ていません。しかし、最近、この疑問にたいする意外な一つの考えが多くの人々の間で大きな意味を持ってきました。
 
 この世界を現実的に変え得ることの出来る力を持つもの。
 
 そう、私達「人間」、その一人一人こそが真の意味での「神」なのである・・・と!。

 そして、実は古来よりこれに似た考えをもつ人は少なからずいました。その人達の考えでは、本来は「神」である人間は、しかし、そのままではその真の能力の扱い方をまだ知らない。そのため、現実の生活にただ流されるまま一生を終えてしまっている。しかし、自分と世界の本当の在り方、自分の真の能力の引き出し方、そして本当の「自分自身」の願う事を見付けたら、自分の周りの世界をその「真の意志」が願う世界へと創造していく事が出来るのだ、と・・・。
 
 この、真の意味で自分を知り活かそうとする目的の為に、古来より人間は、様々な方法を生み出し伝えてきました。
 
 古代中国に生まれた、この世界の根本的なエネルギーを扱うための体系、「仙道」。古代インドに生まれた、人間の意識を自由に制御するための実践体系「ヨガ」。この世界の在り方を正しく自在に観るための学問である「仏教」。西欧にて発展した、意識の構造を学び制御するための実践学問「西欧神秘伝統」。そして、現代の「科学」。
 
 これらの様々な方法により、人々が抱いてきた根本的な疑問を解き明かし、その「真の意志」をこの世界で実現する為の実践学習法が「神秘行」とされるものなのです。
 これらの伝承は古より長い時間を経て現代でも、いえ、「科学」が発展してきた現代にあってこそ、その謎がより多くの人々に明かされ、真の意味が理解されるようになってきているのです。
 
 このHPでは、その神秘行の姿を僅かながらでも皆さんにお伝えする手助けをしていこうと思います。

戻る