ソロモンの大きな鍵

土星の護符


 
 土星の第1の護符。この円の中にある正方形に書かれているのは、4文字によって書かれた主の偉大なる4つの名前である。上からIHVH、ADNI、IIAI(ALと同数価31を有する名前)、AHIHとなる。また、周りには旧約聖書の詩篇(Psalms)第72篇9節からの祈りの文句「彼のあだは彼の前にかがみ、彼の敵は塵を舐めるように」がヘブライ語で書かれている。以上から、この護符は霊たちに恐怖を引き起こす。そして、この護符を霊たちに見せ、その前に跪けば、術者の命令に従わせる事が出来るとされる。以上が伝統的な、この護符の説明だが、もし霊的な事柄を信じない現代の一般的な学徒がこれを用いる場合、そのままでは扱いにくく考えられるであろう。その為、この護符は現実的には様々な不運やネガティブな影響力、嫌な相手などを遠ざけるのに用いると良いだろう。もちろん、霊的能力を持つものならば霊を制御する、あるいは霊障を避けるのに用いる事が出来る。

 
 土星の第2の護符。敵を不利にし、霊達の自尊心を制するのに用いるとされる。円の中にある正方形(魔方陣)は中世魔術においてよく用いられたSATORの護符をヘブライ文字にデザインしたものが用いられている。SATORの護符についてはwiki(http://ja.wikipedia.org/wiki/SATOR_AREPO_TENET_OPERA_ROTAS、あるいは、http://en.wikipedia.org/wiki/Sator_Square)を参照の事。円の周りには詩篇72篇8節「彼は海から海まで治め、川から地のはてまで治めるように」が書かれている。この祈りの文句のヘブライ語は25文字から成り立っており、またSATORの護符も25文字である等、この護符は数による隠喩の技法が多く用いられている。学徒は、これらの数の秘儀を紐解くことにより、主の叡智に近づく事が出来るであろう。この護符は現代実用的には、敵に勝つため等の目的に用いると良いだろう。

 
 土星の第3の護符。この護符は伝統的には魔法円の中で作成し、夜間に土星の霊を呼び出すのに用いるとされている。護符の中の放射線の終端の図形は、土星の各種魔術的印形が描かれている。また、円の周りにはOMLIAL、ANChIAL、ARVKIH、ANTzChIHの天使名がヘブライ語で書かれている。西洋神秘伝統では土星という存在は、その星空でのゆったりとした動きから不動産や長期的な計画、寿命、死、サイクル、農業に関わる「時」に関する秘力を象徴するとされる。よって現代実用的には、この護符は不動産や農業に関する願い、長期的な計画を成功させるのに用いると良いであろう。

 
 土星の第4の護符。この護符の三角形を取り巻くヘブライ語は、聖書の申命記(Deuteronomy)の第6章4節「イスラエルよ聞け。われわれの神、主は唯一の主である」から来ている。また、円を取り巻くヘブライ語は、詩篇第109篇18節「彼は呪いを衣のように着た。呪いを水のようにその身に染み込ませ、油のようにその骨に染み込ませてください」が書かれている。そして、中心には神秘の文字ヨッドが描かれている。この護符は、伝統的には荒廃、破壊、死に関する作業や実験を実施するために用いるとされ、また、完璧に作る事が出来れば、南の方角から情報をもたらす霊を呼び出す事が出来るとされる。これらから、この護符は黒魔術的に用いる事も出来ると考えられるが、黒魔術というものはリスクの割には益は少ないものである。それよりも、もっと現代実用的にスマートな考え方で、例えば自分の周りを取り巻く、悪しき状況を終結させる事に用いる等が良いと思われる。

 
 土星の第5の護符。夜間に土星の霊を呼び出すものを防御する。また、宝を守る霊を追い払うのにも用いる。この護符の十字の周りには偉大なる主IHVHの御名が書かれている。また、四角形の中には神を意味するALVHが書かれ、その周りには四人の天使ARHNH、RKNIAL、RVALHIPhR、NVAPhIALの名が書かれている。円の周りは申命記10章17節の一部分「大いにして力ある恐るべき神」が書かれている。この護符は現代実用的には、土星に関わる秘力を制御したり、手に入れたいものがある時に、それを妨害する力を追い払い入手しやすくする等に用いると良いであろう。

 
 土星の第6の護符。この護符も第3の護符同様に土星の魔術的印形から成り立っている。伝統的には、この護符の周りの印形はそれぞれの名前があるべき形で象徴化されたものだとされている。そして、円の周りには詩篇第109編6節「彼の上に悪しき人を立て、訴えるものに彼を訴えさせてください」が書かれている。術者の意図する相手に悪魔を取り憑かせることが出来るとされる護符であるが、現代実用的には敵対する人達を混乱させ、自分に有利な状況を作り出す等に使用できるであろう。

 
 土星の第7の護符。伝統的には地震を引き起こす為に用いることが出来るとされる護符である。円の中には、生命の樹のケテルからイェソドまでに配される天使団の名前が書かれており、この天使団は、それぞれが全世界を揺るがす力を持っているとされている。また、円の周りに書かれているヘブライ語は詩篇第18編7節「そのとき地は揺れ動き、山々の基は震い動きました。主がお怒りになったからです」が書かれている。この護符を使用して現実に地震を引き起こすという事はとても難しいであろうが、現代実用的には、自分の周りを取り巻く何らかの状況を揺るがす等の目的に使用出来るであろう。

(参照)
・上記の護符はMacgregor Mathers編「The Greater Key of Solomon」(洋書)に所収されているものである。解説については、同書と、同書の邦訳である松田アフラ訳「ソロモンの大いなる鍵」、また、それらの応用を示した青狼団・編著「魔道書 ソロモン王の鍵」を参考にし、このHP独自の解釈も加えている。
・聖書の日本語訳についてはhttp://bible.salterrae.net/の口語訳を参考にさせていただいた。
・護符に書かれている聖書のヘブライ語の文句を学習したい学徒はhttp://www.mechon-mamre.org/p/pt/pt0.htmを参考にさせてもらうと良いであろう。

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