「魔術」について

 
表紙絵

 「魔術(magic)」。人はこの言葉の怪しげな響きに何を想うだろうか。現代において、この「魔術」という言葉は様々な意味に解釈され使われている。そして当HPで扱うものも、その「魔術」と呼ばれるものなのである。
 
 元々「魔術」という言葉は英語の「magic」から来た言葉であったと言われている。そして、この「magic」とは、紀元前に端を発する古代からの宗教である「ゾロアスター教」の神官の名称である「magi(マギ)」という言葉から来たものとされている。そこからも解るように、この「魔術(magic)」という言葉は、そのルーツは古代における宗教的叡智を指す言葉であったと考えられているのだ。
 
 しかし、現代に至るまでの長い歴史の間に、魔術という言葉が指すものには、様々な分野やイメージが含まれるようになってしまった。例えば、現在、一般的に「魔術」という言葉からイメージされる事柄を簡単に挙げてみても、願望を超常的な手段で実現する「魔術」から、手から炎や氷を出して敵を攻撃する「魔術」、神や天使を召喚する「魔術」、悪魔を呼び出したりして背徳的な行為を行う「魔術」まで多くのものが思い浮かぶだろう。
 
 ただ、このHPで扱う「魔術」というものは上記のような漫画やアニメに登場するような一般的に言われる派手な「魔術」とは趣を異にする。当HPで扱う魔術を簡単に説明すると、西欧に古くより伝わる秘教(秘密宗教)的・霊的・神秘的伝統を受け継ぎ、19世紀はイギリスに生まれた秘教研究団体「Golden Dawn(黄金の夜明け)」と呼ばれる団体の教義をベースに、より現代日本的に発展させた「魔術」と呼ばれるものなのである。
 
 実際に行う内容をかいつまんで言うと、先に挙げた古代から伝わるとされる秘教的知識から最新の科学的知識までをも学習し、その上で瞑想や儀式、各種能力開発法などの実践学習を通して、まだ現代科学でも解明されてない人間の「意識」。特にその中でも「霊的意識」と呼ばれるものを認識・制御し、人生において有効活用、あるいは向上させていこうとする実践学習体系である。
 
 以上、当HPにおける「魔術」について、かなり簡単に説明してみたが、しかし、この分野の事をあまり知らない方にはよく解らない事に思えるだろう。また、以上の内容は一般的な「魔術」のイメージからは、かけ離れた事柄に感じてしまうかもしれない。
 
 当HPも様々なサイトからリンクしていただいていたり、また検索エンジンで魔術関係の事柄を調べようとするとヒットすることも多いので、多くの人が「魔術」を調べようと当HPを見に来てくれている事と思う。しかし、先に説明したように「魔術」にも様々なイメージや事柄のものがある。その為、同じ「魔術」という言葉で示されるものといえど、各々の読者がそれぞれ違う「魔術」を考え、求めているはずである。
 
 そして、当HPで扱っている「魔術」は一般的に考えられるイメージの「魔術」とはかなり違うため、このIMNで扱っている「魔術」と、読者の求めている「魔術」は違うものである可能性も大いにあり得るのだ。
 
 例えば、少なくとも、このHPでは呪文を唱えるだけで物質的に炎や氷を出して敵を攻撃したり、同様に呪文を唱えるだけで物質的に神や悪魔などを呼び出したりする、物理法則を無視した「魔術」というものは扱っていない。もし、そういった「魔術」を求める方が、このHPを読んでも失望感を味合わせてしまうだけになるだろう。
 
 こういった、極力無駄な時間と労力を読者に費やしてもらわない為にも、次のページではもう少し詳しく、この「魔術」という言葉についての捉え方、考え方について説明してみよう。
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