教育コースを学ぶ際の心得



他人の思想に無理に干渉しない

 前のページの内容とも関連する事柄だが、学徒は他人の思想に無理に干渉しない事をよく肝に銘じてほしい。こういった世界の秘密を解き明かしていくという学問を学んでいると、他者と何らかの議論を行った際に、自分の考えの方が正しいと思うことが、学徒には往々にして起こると思う。しかし、そういった事は、幾ら自分のほうが正しいと思えても、「他人にとって」それは正しく無いという事は幾らでもあり得るのだ。
 
 人はそれぞれが、それぞれの考えを持っているのである。もちろん、どう考えても相手自身にとっても自分が間違っているということが解っている場合もありうる。しかしその場合でも相手にとっては、感情的にその過ちを認めたくないという事もあるのだ。また、日々の生活の為の既得権益を守るためなど、相手によって、いろいろな理由があるものである。
 
 何の考えも無しに相手に無理に過ちを認めさそうとすると、即、喧嘩や争いの元となるだろう。特に宗教に関するなど、思想的なものは他者とのトラブルをよく起こす原因である。それゆえ、神秘行を学ぶものは出来ればそういった事には関わらない、あるいはよっぽど言葉を慎重に選びながら対話をするように心がけてほしい。
 
 もちろん、相手が法律に触れる様な事や、完全に道義的に問題がある事を行っている場合は別だが、人によって解釈が違い得る、思想的な事を他人に無理矢理押し付ける様な事は、厳に慎むべきであろう。
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