チャクラとクンダリニー


 次にオーラを構成しているものとして、「チャクラ」があげられます。チャクラとは、日本語では「輪」を意味し、その言葉から推測されるように、それは人間のオーラの中に「光の輪」状のものとして存在するものです。このチャクラはオーラの様々な性質のエネルギーの「中枢」として働くものであり、肉体でいう内臓に該当するものと見られています。一般的にチャクラは7つあるといわれ、それは「ムーラダーナ・チャクラ」(尾てい骨部)、「スワジスターナ・チャクラ」(会陰・あるいは性器)、「マニプーラ・チャクラ」(丹田)、「アナハタ・チャクラ」(胸、あるいは心臓)、「ヴィシュダー・チャクラ」(喉)、「アジナ・チャクラ」(眉間)、「サハスララ・チャクラ」(頭頂部、脳下垂体)の様に分類されています。しかし、この分類法は神秘行の流派によって大きく異なり、多いものでは、何十個ものチャクラがあるとするものもあります。そのため、学習者によってチャクラの考え方は違うことが多いのが現実です。
 
 このチャクラの考え方も、オーラの層とおなじように神秘行の流派の教義に影響されるところが大きく、どれかが正しく、どれかが間違いであるとは言えないものです。しかし、その中でもたいてい共通して言われるところとして「頭頂、眉間、喉、胸、丹田、性器」の部分があります。これらはナディと絡めて考察するといろいろと面白い事が解ると思います。
 
(背骨にそって存在するチャクラを描いた、有名な絵。)
 
 最後にオーラを構成するものの説明として「クンダリーニ」があります。この「クンダリーニ」と呼ばれるものは、霊的訓練を受けていない一般の人では、尾骨や仙骨の辺りに三角形で三回半トグロを巻く、「蛇の様な形」をした形態で眠っている「エネルギー」とされています。しかし、霊的訓練や事故などによって、これが目覚めると強い力を持って背骨に沿ったナディ(スシュムナ等)を登り、その途中にあるチャクラにエネルギーを注ぎ込みながら、最後にサハスララ・チャクラに至り、強い光となって全身のナディへとその力を流すのです。
 
 そうなると、普段の肉体感覚を持つ意識は消え去り、無限の広がりを持つ光の空間へと意識が同化していきます。このような、超意識体験といわれるものは、ニュアンスは違えども様々な神秘行で共通して体験するものと言われています。私がこのクンダリーニに関わるある種の訓練をしたときも、クンダリーニが頭頂に至ると、強い光に頭が満たされ、その光がナディを通って全身にシャワーの様に降り注ぐように見えたのを覚えています。また、特別なクンダリーニの目覚めを感じない人でも瞑想が深くなると、このクンダリーニが自動的に目覚めると言われています。それは、瞑想もある程度の深い段階まで行くと、脳におけるプラーナ(気あるいはエネルギーとも呼ばれる物)の消費がとても激しくなり、それに対応するために人間の肉体が自動的にクンダリーニの激しいエネルギーを目覚めさせてそのエネルギーを脳に注ぎ込むためなのです。
 
 この様に神秘行の深い段階まで至るためには必要なクンダリーニの目覚めですが、準備の出来ていない学習者が無理矢理目覚めさせようとすると、脳にダメージを与え精神に障害を来たすなど、とても不幸な結果を招くことがあるので、このクンダリーニの扱いには細心の注意が必要といえるでしょう。
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