オーラと科学


 現在の科学では、この不可視の光であるオーラの存在は公式に認められているわけではありません。しかし、昔より様々な科学者がこのオーラを科学的に分析しようとしてきました。その中でもロンドンのウォルター・キルナー博士は、オーラについての研究をしていくうちに、通常ではなかなか見ることの出来ないオーラが、染料ジシアニンを塗ったガラス板を通すと見やすくなる事を発見した人物として、特筆すべきといえるでしょう。この方法はオーラの全てを見るように出来るものではなく、物質に近い段階のオーラ、いわゆる粗雑なオーラを見ることが出来るようにするためのものとされています。後にオスカー・バグノールという人物は、このキルナー博士の考案した方法を使い、オーラを見るための訓練用の器具というものを開発しました。このオーラ視訓練用の器具はその主旨から一般に胡散臭く見られがちですが、生理学的には人間の目にある、かん状体と呼ばれる視細胞を訓練するためのものとされます。バグノールによればこの視細胞がオーラを見るための器官だというのです。
 
 また、別の国、旧ソ連ではオーラは「バイオプラズマ」と名付けられ、キルリアン写真というものによりその姿がとらえられて、研究が進んでいたといわれています。「キルリアン写真」は、オーラについて少しでも調べた事がある人なら、一度は聞いたことがあるでしょう。よく植物の葉や人間の指、手を被写体にして、その周りに光が放射されているのをはっきりと写した写真です。もともとキルリアン写真は、物体から放射される放電現象のようなものを、高電圧交流電流装置を使い写真にしたもので、最初の発見はニコラ・テスラという人物にまでさかのぼれます。テスラが、この発見をした時は世間から無視されてしまいましたが、その後、この写真はソ連のキルリアン夫妻が再発見して有名になります。
 
(指から放射されている光を写したと言われるキルリアン写真の一例。真ん中の黒いところが指で、その周りを放射状の光が取り巻いている)
 
 また、1935年には、ノースロップとバーという学者が「L(Li-fe)磁場」と呼ぶ、全ての生命体の周りに電気力学的な磁場が存在しているという説を発表しました。この説の内容は、全ての生命の周りにはその形を決め成長を促す「エネルギーフィールド(場)」があるというもので、その説は昔より伝わるオーラの考えと、とてもよく似ているところがあります。
 
 現在でも、オーラは様々なところで研究がなされています。近い将来にこれがもし科学的に確認され、その利用法が公式に再発見されれば、人間にとって計り知れない恩恵をもたらすこととなるでしょう。

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